今日は事務所にて上記の研修をオンライン(Zoom)にて受けました。
上野千鶴子先生、皆さんご存知ですか。
今年の東京大学入学式での祝辞が話題になりました。
フェミニスト、社会学者。『おひとりさまの老後』の作者、辛口ですが、ガッテン!ガッテン!と手を打ちたくなります。
今日は『介護すること、されること 当事者主権の立場から』と題して、高齢者の現状、多死社会の現実、家族介護の真実、介護するひと、される人それぞれ当事者の立場でお話ししてくださいました。
介護保険、厚労省へのまったをかける話もありましたが、制度はもちろんですが、社会自体が変わらねばならないこと、認知症になっても受け入れてくれる社会を作ることが重要とのお話でした。
地域包括ケア…皆さんもう耳にタコですか?
介護保険をはじめとする様々な社会保障はありますが、人口減少、少子高齢化社会の中で税金に税金に頼るばかりの社会ではもたない。住み慣れた街でいつまでも暮らし続けるためには、地域住民同士が支え合うことが大事…ということ。
以前のお仕事では地域の中に入り地域住民の方々にはほんとお世話になりました。たくさん助けて頂いた。
しかし、心のどこかで、「住民の支え合いって続くの?」「こんなボランティア精神を当てにする政治ってあり?」「性善説をただ当てにしてるだけじゃん。」「偽善だよね」なんて疑うことも多々…。
皆さんは、アンコンシャス・バイアスという言葉を聞かれたことがありますか?日本語では「無意識の偏見」。
先月、NHKのクローズアップ現代で取り上げられてました。
テーマは「女性が能力を発揮できる職場とは?」
アンコンシャス・バイアスとは自分でも気付かない考え方や、ものの捉え方の偏りのこと。
「男性は仕事、女性は家庭」という思い込みがあると、女性部下に頼む仕事が限定され、成長の機会を奪ってしまう可能性がある。
この番組では、女性の能力発揮、女性がいきいきと働ける職場作りを取り上げていましたが、アンコンシャス・バイアス…無意識の偏見は私たちの身の回りにたくさんあるように思うのです。
介護は家族がするのが当たり前、施設に入ったら施設のルールに従うのが当たり前…認知症だから…障がい者だから…子供だから…コロナだから…
上げだしたらきりがない。
上野千鶴子先生が言われておられた「当事者主権」のことば通り、当事者がどう考え、どうしたいのか?
介護で言えば介護する人、される人それぞれ、仕事であれば、自分と上司、部下、同僚…
高齢者独り暮らし…突然具合悪くなったらどうするの?、認知症高齢者…火の始末できるの?火事ださないかなぁ。介護…まずは家族でしょう!
私達が安心して暮らせる街、社会であるためには、無意識の偏見を無くさねばならないと思うのです。
家族ではない、支える担い手…介護サービスに加えて、お隣さん、民生委員さん…とにかくいろいろな人が支えてくれると支えが数本倒れでも大丈夫!
知らず知らずのうちに決めつけていること、できないと思い込んでいることないだろうか…何事も当事者立場で考えることが重要であり、当事者とは相手だけでなく自分自身も、であること。
行き詰まると、ネガティブ思考にはまってしまう私ですが、意外と答えは身近にあり、それも自分自身だったりするのかもしれません。
世の中の困った事象も当たり前と思い込んでいる中で、当たり前、仕方のないことと片付けてしまっているのかもしれません。
答えを出す前に立ち止まり考えてみませんか?アンコンシャス・バイアス…無意識の偏見がないか?
そうそう、昨日のブログ「カブトムシ」の中で手のひらにカブトムシの幼虫をのせて写真…「女性じゃ珍しいよね…」のコメント…それは無意識の偏見です‼️女性に対して!いや、私に対して!