コロナ前、2019年にひまわりでは夕涼み会を開催。そこで地元法川獅子舞を保存会の方々に披露して頂きました。
昨年はフィリピンから来て頂いているニニョとマークに踊り手として獅子舞のメンバーに加えて頂きました。
地域の中の和敬会でありたい理由
地域の介護事業所として資源になりたい
私たち和敬会は介護事業所あるいは高齢者施設というお仕事をさせて頂いています。
地域の・・・住み慣れたまちの社会資源として地域住民の方々にお役に立ちたいと思います。
顔なじみのいるあの施設、あのデイサービス・・・あんたんとこに任せた・・・そう言って頂けるようにならねばと思います。
日常の関わりが大切な訳
誰にも訪れる「高齢者」になるということ、歳をとると言うことそして「認知症」という不安
高齢者になる、歳をとると言うことはたくさんの喪失を体験して行くと言われます。
自身の健康、配偶者、金銭面、友人・・・
また、多くの人が不安に感じる認知症。
できるならば避けて通りたい。
しかし、自分の努力だけでは解決しないことが多い。
困った時に私たちを頼りにして頂きたい。
恥じたり、隠したり、閉じこもったりせず、「どうしよう」「困っているんだ」と言ってもらえる存在になりたいと思うのです。
そのためにも私たちは日常的に地域の方々と関わりを持つ努力をしなくてはならないのです。
法川獅子舞を地域住民として一緒に守りたい
ひまわりやデイサービスほたるがある法川には法川獅子舞があります。
全国どこを探しても見つからないイノシシの獅子舞
しかも、小さな自治会に存在するんです。
地域の方々が守り続けてきたお祭り、伝統芸能を同じ地域住民として守りたい。
カブトムシが地域の子どもたちを呼んだ
カブトムシの幼虫採取をしませんか?
このお誘いに地元の小学校、学童の先生、子どもたちが来てくださいました。
子どもたちにも自宅や家族と離れ施設で暮らす高齢者がいることを知って欲しい。
歳をとると言うことを知って欲しい。
認知症を知って欲しい。
ここに認知症を抱える高齢者がいること、施設があることを知って欲しい。
なぜ竹林整備をするのか
グループホームたかきには竹林があります。
なかなか追いつかない竹林整備
しかし、追いつかなくとも竹を切る。
そう、カブトムシを呼ぶため。
竹をチップにしてカブトムシの産卵場所を作るため。
また、今年も子どもたちに来て欲しいから。
それだけじゃないんです。
破竹採りをして旬の手仕事と旬を味わって欲しいんです。入居者様たちに。
もちろん、無人販売所でも販売したい。
欲張りだけれど「前のめりに」進む訳
私ももちろんですが、みんな平等に歳を重ねて行きます。
介護保険制度が2000年に創設されました。
既に23年目。保険とは言っても高齢者の生活全てを賄える訳ではない。
介護保険サービスを使うようになったからと言ってご本人の困った生活が一転する訳でもない。
サービスを使いだしても、施設に入っても生活は続く・・・これまでの人生はこの後も続くのです。
私たち支援者はいかにさり気なく、これまでの人生が継続できるか支援をしなくてはなりません。
これまでの生活にできるだけ近く・・・これまでの生活で出来ていたことを我慢しなくていいように。
近所さんは違うけどこれからもここのご近所さんとお付き合いができる。
孫にはなかなか会えないけれど近所の子どもたちが来てくれる。
私たちがここでお仕事するからにはこの地域の助けになりたい。
私たちのケアをみんなに知ってほしい、認知症になっても自分らしく生きて行けることを知ってほしい。
私たちが認知症の方々をケアするように地域の方々にも認知症ケアを知って欲しい。
まだまだ出てきそう‥‥
介護保険はできてサービスが使えるようになっても私たちの生活はそれだけでは足りないのです。
破竹採りに皮むき、湯がきたてを煮物にして食べる‥‥ヘルパーさんはやってくれますか?
法川獅子舞‥‥これだけでは食べて行けません。しかし、獅子舞の魅力と伝統は地域住民を集めコミュニティ形成の一躍を担います。まちの力を維持しなければいけない。
施設から一歩出でみてください。私たちの住まいが地域にあるように入居者様の住む施設も地域にあるのです。
施設の中で生きることことは完結できます。
しかし、それではこれまでの人生は継続できない。
残された人生に「彩」は添えられない。
欲張りだけど地域に前のめりに関わる‥‥きっと「彩」は入居者様の生活だけでなく私たちの働く人生にも「彩」を添えてくれるに違いないと私は考えるのです。
当期経営計画 ⑦新しい形の「夕涼み会」を開催できるよう準備を行います。
さあ、スタッフのみなさん、あなたならどう進みますか?
前のめりに進んで転んでもいい、起こしてくれる仲間は横にいます。
まずは進みましょう。進めば自ずと道は見えてくるはずです。