令和6年9月7日 風は人を運ぶ。

スタッフブログ
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 ここはどこ?

 風の丘、公民館前のデッキスペース。

 地域との接点エリア。

 入居者様のなごみの場所にもなるはずでしたが、スタッフが玄関に壁を作ってしまいましたから、残念ながら入居者様には全く活用されておりません。

 

 先日、法川自治会では防災の日に合わせて地域総出の避難訓練が実施されました。

 残念ながら、夜勤のため参加できず。

 しかし、紅葉の夜勤でしたからチラチラ覗きながら。

 風の丘の建物をバックに皆さんあつまり、もちろんウッドベンチには地域の方々腰掛け、消防署の方、行政の方のお話に耳を傾け・・・。

 終わる少し前、楓のツヨシ先生が紅葉のウッドデッキへいつもの花の水やりへ。

 いつもと違う周囲の様子に驚きというより興味津々。

 まもなく会が終わると案の定ツヨシ先生の教え子さんたちがツヨシ先生のもとへ。

 ほんと、ツヨシ先生、高来じゅうに教え子がいるんじゃないかと思うくらいいつも教え子さんたちが集まります。

 道脇のウッドベンチも紅葉のウッドデッキに玄関内のウッドスペースも地域との接点の予定・・・地域の方々が気軽に寄って頂くため。

 しかし、あのデッキに地域の方が自然と足を運んだのは今回が初めてではないかと思います。

 開設1年にして初めて・・・遅い・・・

 6月にひまわりの事務所の壁を撤去しました。

 入居者の方々が気軽に事務所に立ち寄り、お話できるように・・・

 そんな思いで壁をなくした・・・

 しかし、現実は違った。

 風の丘のウッドデッキもひまわりの事務所の壁も人とのつながりはハードではないことを証明してくれました。

 やっぱり・・・。

 私は前職のお仕事がら関係機関と言われる組織間の連携を図ることを多々取り組んできました。

 日々、皆さんにお伝えしていたのは、連携とは組織と組織ではない、まずは人と人が繋がってそれぞれのバックである組織が連携する。

 人と人のつながりがなければ、組織の連携なんて机上のもの、紙上のものでしかなく、忘れた頃にやってくる会議の場のみの連携であると。

 ウッドデッキも事務所の壁も形はつくってもそこに人はなくつながりはできなかった。

 今回、ツヨシ先生とその教え子さんたちのつながりがウッドデッキの役割を活かしてくれました。

 また、ウッドベンチに風の丘の前のスペースは獅子舞、美化活動、サロン、運動会・・・諸々の自治会と和敬会スタッフとのつながりが自治会活動の中で活かされた。

 風の丘の玄関には見えない壁が存在します。

 入居者は閉じ込めらる、閉じ込めるケアの中で最期を待つ‥‥

 姥捨山と何ら変わらない・・・そこから動けないのだから。

 先日も金崎に行きたいと訴えるツヨシ先生。

 どうしたら良いんですか!!助けてください!!と言ってくるスタッフ。

 誰が助けてやるか!!って思ったけど・・・

 助けを求めているのはスタッフではなくツヨシ先生。そう思い直し先生とお出かけ。

 

 そこに人がいても人と認識してもらえないとコミニケーションは生まれない。

 待っていても人は来ない。なぜならそこにいる人は必要とされていないから。

 つまり、ウッドデッキのある建物にもその中にいる人々は箱に隠され施設の中の人でしかない。

 事務所に座る人はただの人でしかなく、自分(入居者)には関係のない人でしかない。

 この現実を悲しいと思うか普通じゃーって流すか・・・

 風の丘の設立前、地域住民への説明会がありました。

 そこで、入居者を地域の方々に知ってほしい、また、地域の方々からも認知症の方々を自分たちも知らなくてはいけない、どんな方々がいるか知らなくてはならないとのお話を頂いたことを覚えています。

 現実は・・・やはり机上の空論に過ぎなかったのか。

 何のために、髙来町の方々に入所して頂いたのか、

 何のために、ウッドデッキにウッドベンチを作ったのか。

 何のために、事務所の壁をなくしたのか。

 ハードでは何も変わらない。

 建物がどんなに立派でも死んだ建物になること(死んだ建物については古いブログをご参照ください。)。

 10月6日秋祭りを予定しています。

 公民館の駐車場から風の丘が一体となり獅子舞披露のお祭りです。ウッドデッキに玄関内のウッドスペースをいかに活かすか創造力と想像力の見せどころです。

 秋祭りというイベントがどんだけのひととひとのつながりを生み出すだろう‥‥ワクワク感ありつつ、余裕ない日程に不安。

 

 まずは獅子舞の披露,後継者探し。地域の方々と入居者、スタッフとの繋がり。

 是非、スタッフの皆さんには楽しみつつ、地域ってなんだろう、和敬会が地域と繋がるってなんだろう・・・を考えて頂きたい。