令和6年9月8日 優しいお姉さん、ありがとう

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 今夜の楓

 お二人の会話をご紹介します。

 ミヨシさん 

帰りたかったばってん、鍵のつまっとるけん帰られんた~い

 フミコさん

夜は危なか!

今日はお世話になっていっちょこ。

明日、かえりましょう

ここは安心しておられるけん

ここにおったら具合の悪ーなったら病院に連れて行ってもらえるけん

 ミヨシさん

飯盛、知っとる?

 フミコさん

知っとる!友達のおる!

 ミヨシさん

鍵のつまっとるけんでわえんた~い

 フミコさん

泊まんしゃい

ここにおったら安心だよー

わたしも泊まらせてもらう

ここは病院だから安心だよ~

たわいないお二人の会話です。

だけれど深くて・・・

仕方ない・・・諦めとともに施設の生活に慣らされていく。

ミヨシさんは入所当初帰る!!と痛い足を引きずり風の丘を何度も飛び出しました。

今夜は帰りたいけれど飛び出すことなく、フミコさんの優しい説得を受け入れられました。

一方説得してくださったフミコさん、ここは安心だけれど泊まらせてもらっているところ。病院・・・。

安心感は居心地の良さではなく、病院だからもしくは必要なときは病院へ連れて行ってくれる。

フミコさん、実は落ち着いておられるようで、落ち着いてないんです。

ひとりボッチになると髪を撫ではじめます。すると大量に髪が抜けはじめます。

髪を撫でると落ち着くのでしょうか・・・

優しくなだめるフミコさん、しかし、まだまだフミコさんも風の丘の住人にはなれてないのかもしれません。

ニコニコしながらフミコさんの言葉を聞き入るミヨシさんの表情、なんとも穏やかで。

お二人の会話に和ませて頂きました。

フミコさん、ありがとうございました。

 

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