12月7日 演じて気持ちに寄り添う

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12月3日 長崎新聞

介護現場ではどうしても演技が必要なことがあるのだ。…

私は「演技」というワードに少し違和感を感じました。

認知症だから、全てを忘れてしまい、何もできない訳ではありません。少しづつ忘れる事が増え、出来ない事が増えてくる。

確かに、傘を持って掃き掃除をしているおばあちゃんに、「おかげさまできれいになりました。ありがとうございます。新しいほうきがあるので、用意しておきますね。」という対応もいいでしょうし、私はほうきを持って一緒に掃除してみて、反応を確認してみてからお礼を伝えるでしょう。

何が正解かはありませんし、認知症をわずらうご本人からすると、わざとらしく大きな声で話しかけられたり、必要以上に目を合わせて話しかけられるのが嫌だという声もありますし、認知症の方と話すための画一的な手法がある事自体に抵抗感を持つ認知症の方もおられます。

認知症だからといっても、その状態や状況は千差万別です。ただそこに「演技」、「演じる」ということが必要なのか……、一度みなさん考えてみて下さい。

少なくとも私たちは、認知症の方もそうじゃない方も、障害をお持ちの方も、そして我々も、誰しもができるだけ普通の生活を送ることができるよう考え、工夫し、健康に何気ない時間を過ごすことができている幸せを感じながら、入居者さん、そのご家族、スタッフとその家族、地域のみなさんが、そのことから僅かな時間でもハッピーを感じられるように毎日の時間を積み重ねて行きたいものです。

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