令和3年9月29日 言葉の魔法というブログ
是非、お読み頂きたい。
今日は今のタツミさんをご紹介します。
このブログを書いてからこれまで大変な道のりをひまわりで歩んでこられました。
ご病気の障害、進行・・・何か起こるたびにひまわりのケアでは限界?と考えたことも多々。
この年の敬老会でタツミさんは「俺は年寄りじゃない!!」とスタッフからのお祝いの色紙を拒絶されました。
全身がかゆい、苦し、痛い・・・お医者にかかっても良くわからない。
そんな訴えを繰り返しているうちにひまわりを飛び出すことを強行。
探し回るスタッフと力づくの取っ組み合いに土手からのダイブ。
食堂では寝転がり行動もありました。
ご飯が食べれなくなったことも。
私たちだけのケアではどうしようもない。
医療の力を借りました。
帰って来られたタツミさんは別人。
表情も乏しく訴えも少ない。
たまに力で暴れて訴える・・・
時間とともに一度傷ついた脳は少しずつ傷を広げて行きました。
今では車椅子、左の腕は麻痺、食事はぎさみにトロミをつけてほぼ丸呑み。
しかし、最近の彼の顔には以前の柔和な表情が戻って来たと思います。
発語はできないけれど私たちのジョークに笑ってくれます。
慰問で来てくださった子どもたちを見る表情は孫を見るおじいちゃん。
軟弱な私のケアには協力してくださり、しっかり立ち上がってくださいます。
今朝は朝ごはんでーすと呼びに行くもなかなか起きない・・・「もしかして寝たふりやろー!起きて!起きて!」の私にニヤリ・・・
喉頭がんに始まりたくさんの試練があった。けれども生きなきゃ行けない。
生きるって辛いね。
と和敬会に来てから何度皆さんとお話したか。
タツミさんだけでなく、家を離れ、家族と離れ年老いて行く残された人生に自分で始末をつけれない。
死にたい・・・と口にする方もおられます。
それでも生きてはいかねばならない。
ただただ、そばにいて日常をともにする。簡単なようで難しい。
人生の終末に私たちのところへ来て頂いたことに感謝しつつ、皆さんの日常を支えるべく私たちの理念、「みんなのHappy」を思い出しながらHappyを日々共有して行きたいと思います。