令和3年8月10日 ぼくが食べたい麻婆豆腐

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ちょっと変わった麻婆豆腐

皆さんがよく知ってる麻婆豆腐とは材料が違うでしょ⁉️

こだわりの材料

ある方から教えて頂いた麻婆豆腐の材料です。そう、うずらの卵とヤングコーンが入ってます。

我が家で早速作ってみたところ…夫も息子も口をそろえて「きっと(単に)うずらの卵とヤングコーンが食べたかったんだね」と一言。

つまり、麻婆豆腐の味は変わらなかった…。

この方のこだわりなんですねぇ。皆さんにもこだわりがありますか?絶対譲れないもの。

以前ブログでご紹介した外山義先生の「クリッパンの老人たち~スウェーデンの高齢者ケア」より、1979年に出された長期療養施設の指針の基本原則をご紹介します。

①通常化②人格の尊重③自己決定④影響と参加⑤人格の総合的把握⑥活性化

詳しい中身は今回は割愛させて頂きますが、20年たった今でも全て当然、当たり前の原則ですよね。

自分のケアについて振り返る時、チェックしたい内容です。

今日は③自己決定について、

私たちは日々の生活において多くが自分で選択し自分で決めて行動します。

自分の意思があるわけです。

麻婆豆腐のこだわりも正にそう。常識の麻婆豆腐に自分こだわりの食材を入れ麻婆豆腐を堪能する。ビールのつまみにはたまらんのでしょうね。この一皿サラッと丸ごと独りで食べてしまうんですから。これにビール3本いや、6本…どんな胃しとんのや‼️って言いたい。

私たちのケアを振り返ってみましょう。

ごはんを食べる。当たり前だけど、食べたくない日ってありませんか?

お風呂に入る。私は面倒くさがりなのでクタクタな時は帰るなりリビングに倒れこんでそのまま寝てしまいそうになります。しかし、夫に臭いからあっち行け、風呂に入れ❗と叱られるので仕方なく入ります。ご高齢になると毎日入る方は少なくなるようです。

お昼寝をするや寝床に入る時間…ひとそれぞれですよね?バラバラで当たり前。

集団生活の中でひとりひとりの希望に添うわけには行かない。

本当にそうでしょうか?

自己決定という基本原則に戻りましょう。私たちはケアの中で自己決定を尊重しなければなりません。

しかし、多くがスタッフ都合の管理のもと自己決定が無視されている、更に悪いことにスタッフ都合で本人の意思を尊重したつもりでいることがあるように思います。

お風呂…健常者の多くは毎日入ることが当たり前。私はケアマネとして月予定に多くの 利用者に毎日もしくは1日おきに「入浴」を入れます。グループホームでは三大介護の一つであり、一番大変らしく1人でも多く入れると仕事をやった感獲得と他のスタッフからの評価対象になるようです。

食事…「自分の身体のためやろ!食べんば!」逆に「もう、いらんと?じゃぁ下げるね」

これらに自己決定は存在するのだろうか?

この方、毎日もしくは1日おきにお風呂に入りたいって言った?

ごはん…何でたべたくないんだろう?何で残すのかなぁ。

認知症になると自己決定の表明が難しくなります。そこにはスタッフ都合が存在しはじめ更に、気づかない?もしくはわからず虐待に発展してしまうのです。

常に私たちは入居者、利用者に問いかけなければいけない。

「◯◯するよ」ではなく「◯◯どうする?」

ご本人にとって本当に必要ならば納得できる理由が存在しなければならないのです。

必要性の根拠を科学的に説明できるだろうか?できなければ、それは業務の都合もしくはスタッフいち個人の価値観でしかない。

ケアプランを作りながら頭を抱えています。どうしたいのだろう?

自分好みの麻婆豆腐がいつまでも食べられるように、健康寿命を伸ばす努力をして頂きたいと切に願います。

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