令和5年12月27日  生きていること、生きること

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 カワラさんは踊りの先生でした。

 のんのこはお手のもんです。

 私がカワラさんとお会いして間もない頃、元気のないカワラさんに声をおかけしたところ、

 死んでしまいたい

 そう涙を浮かべ言われたことを覚えてます。

 表情は固くても真剣、真面目に取り組む姿に生きる楽しみを見つけて頂きたい、これからの人生にもきっと価値があることをわかって欲しいと願っていました。

 肺炎、コロナの治療に数ヶ月を要しやっと帰って来られました。

 しかし、残念ながらお口から食べることはできない。

 経管栄養と酸素。

 療養型病院かグループホームか?

 特養かグループホームか?

 入院中、何度も主治医、ご家族と看護師、管理者、ケアマネジャーが話を重ねながら何がベストなのか考えました。

 何がベストなんだろう‥‥

 ベストって誰にとってベスト?

 本人に会えない‥‥

 カワラさんはどうしたいのだろう‥‥

 前の入院では入院したくないと拒んだこともあった。

 経管栄養を受け入れたことがない和敬会

 看護師間、スタッフ間の話を経て。

 しかし、本当にこれでいいんだろうか。

 これでよかったのだろうか?

 今ならまだ戻れる‥‥病院へ。

今日は、初めて棒付き飴を最後まで舐められました。


乾燥していた口腔内はよだれでいっぱいです!

内服薬は粉砕し、ゼリーとトロミをつけた白湯でスムーズに飲めました。

・棒付き飴→自分で握る、握ることで刺激になる、飴であると認識、自分で舐める


・唾液が分泌される→自分で出せないなら飲み込むしかない


・飴を舐め続ける→嚥下関連筋が使われる、舌圧がアップする

棒付き飴の効果や口腔内環境を整えてあげると覚醒アップに繋がる


ケアを通して改めて実感できまた

退院されて1ヶ月が経過されました。
時折、発熱されますが恐らく今が1番調子は良さそうに感じています。

こらからも引き続きご支援の程、宜しくお願い致します。

 カワラさん、あの時の「死んでしまいたい」

 きっと今も思っているに違いないだろう。

 でも残念❗生きてます、それもしっかりと。

 生きようとする姿に私たちは元気を頂きました。

 カワラさん、ありがとうございます。

 グループホームでともに生きたいと思います。

 カワラさん、ご一緒してもいいですか?

 ご一緒させてください。最期まで。

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