皆さん、自分は何のために生まれてきたんだろう?死ぬってどういうことだろう?と考えたことはありませんか?
今回はその疑問に答えてくれる、もしくは考えるきっかけになる絵本をご紹介します。
葉っぱのフレディーいのちの旅ー
葉っぱのフレディはアメリカの哲学者「レオ・バスカーリア」が書いた絵本です。
彼はこの本を
死別の悲しみに直面した子どもたち
死について的確な説明ができない大人たち
死とは無縁のように青春を謳歌している若者たち
のために書いたそうです。
ある年の春、大きな木の太い枝に葉っぱのフレディは生まれた。葉っぱの1年を通して人間の一生を擬似体験できるお話しです。
季節の移り変わりとともに周りも、仲間もそしてフレディ自身も変わっていく。
冬を前に死を予感しながら「…ぼくは生まれてきてよかったんだろうか?」と疑問を抱きます。
お友達のダニエルは、春、夏、秋、冬と今まで楽しかったこと、人の役にたったり、人を楽しませたこと…思い出を思い返しながら、それがどんな楽しかったか、幸せだったかと話します。
私たちは1人ではもちろん生きて行けない、人生の価値も1人では生み出せない…のだと思います。
何のために生きているのかと問われた時、だれかのために役に立つ、誰かと楽しむ…自分と自分以外の誰かがそこには存在するのだと思います。
楽しむ…家族、恋人、仲のいい友達…人生を楽しむ、人生の価値を生み出す誰かがきっとそこには存在する。
仕事も同じ。仕事も一緒に仕事を楽しむだれか、誰かのためにする仕事…仕事にも相手がいるのです。
自分の人生を振り返る時
自分は何のために生まれたんだろう?
誰かと楽しんだ、誰かのためになった…それが楽しかったね、幸せだったね…と言いたい。
仕事はお給料と言う生きる糧を受けとります。確かに報酬には価値がある。と同時に報酬を得るために大事な人生の多くの時間を費やすのです。お給料とは別に費やされた時間にも価値を生み出したいと思いませんか?
写真はデイほたるのスタッフ手作りの品々です。
先月の法人研修会で、自分たちがやってる取り組みの意味、何でその取り組みをするのか?取り組んで得るものは何?を考えることをお伝えしました。
つまり楽しければいいんじゃない、スタッフが盛り上がればいいんじゃない。取り組みで利用者の身体機能の改善、脳の活性化、認知力の改善…目的は色々…利用者はひとりひとりデイを利用する目的は違うから。
デイほたるのスタッフは仕事の価値を見つけてくれたのだと思います。
ねえ ダニエル。ぼくは生まれてきてよかったのだろうか。
とフレディはたずねました。
ダニエルは深くうなづきました。
ぼくらは 春から冬までの間 ほんとうによく働いたし よく遊んだね。まわりには月や太陽や星がいた。雨や風もいた。人間に木かげを作ったり 秋には鮮やかに紅葉してみんなの目をたのしませたりもしたよね。それは どんなに楽しかったことだろう。それはどんなに 幸せだったことだろう。