帰宅願望爆発は度々ありましたがホームを飛び出し歩きだしたのは初めてごと。
長田に入りクローバーの建物が見え始めたところで、救世主美奈子現る。
ホームに戻りました。
ホームを飛び出し歩くスピードはなかなかでした。
私について来るな
いや、私は娘さんからヨシエさんをお預かりしている以上守らんといかんから、あっち行けと言われてもついて行く。
ナミコのやろー見とけよーうッ叩いてやるー
この押し問答を暫く繰り返しました。
バスに乗るからとバス停目がけはじめましたが、一向に乗る気配なし。
ひたすら国道を歩く。
全く座ることもなく。
ヨシエさん、
ナミコから頼まれたとやろー
ナミコのやつー!
なんで先生(犬塚のこと)こんな私に付き合わされて!
ナミコのやろー!
いつものようにナミコさんを攻めまくり。
どうしようか・・・
ナミコさんから頼まれた。ほんとはナミコさんが迎えに来たかったけど、来れないから犬塚が頼まれた。ナミコさんは心配してるんだ。
と嘘をつこうか・・・
しかし、今回は嘘をついてナミコさんフォローは無し!
ナミコさんはヨシエさんがホームを飛び出したことは知らない。
今日のことはナミコさんは知らない。
でも、ナミコさんからホームでお母さんに暮らして欲しい、
自宅にひとりできないからホームで安心して暮らして欲しい
どんなに杖を振り回されようが、叩かれようが、怒られようがナミコさんは譲らない。
それはお母さんを守らないといけないから。
だから今日は私はずっとホームに帰るまでついて行く
この問答をひたすら繰り返しました。
ホームを飛び出したことをナミコさんはしらない。
一緒に歩いているのはナミコさんから頼まれたのではない‥‥
この事実をヨシエさんは受入れできませんでした。
何故ならば、自分を守ってくれるのはナミコさんであって欲しいから。
そこに犬塚が違う、犬塚の仕事で付き合っていると繰り返すので、そんなはずはない、ナミコさんが頼んだに違いない・・・犬塚は嘘をついている、とまで訴えて来られた。
長田に入ったあたりからペースダウン、犬塚は寒くないか?と気遣って頂き、私はヨシエさんに、膝は痛くないかと聞き‥‥
2人とも意地っ張りでお互いギブアップしない。
クローバーの建物が見えたあたりで、助っ人登場、横田美奈子さんがお迎えに来てくださいました。
ちょっとの抵抗はありましたが、車のドアを開けると乗車。
ご自宅とは逆方向でしたが、興奮することなくホームに帰りました。