グループホームたかき B棟の根気強い取り組みをご紹介します。
徐々に視力を失ったマチコさん。
見えないこと、認知症の進行も重なり自ら食べることができなくなりました。
スタッフは挑戦しました。
手で食べてもいいじゃない。
自分で食べて欲しい。

食べた❗食べれたねー❗
良かったー自分で食べること、自分のペースで食べることができる。
そう皆で喜んだ記憶はまだ浅い。
手で食べる‥‥自力摂取の最終段階‥‥私はそう思い前には戻らない。
そう決めつけていた。
しかし、現場のスタッフは違った。
前に戻る挑戦を始めた。

箸で食べることに挑戦し始めたのだ。
スタッフは「根気がいること」と言いつつ箸を使い食べるマチコさんの姿に喜んだ。
手で食べる、次は食事介助‥‥そう決めつけていた自分が情けなく恥ずかしい。
風呂糞飯ケアにもスタッフ主導の一方的なケアと本人自立(自律)を目指しつつ介入する矢印双方のケアとがあると思う。
スタッフの介入次第であるが、スタッフの質というより介護施設における介護職員としての認識の違い‥‥いややっぱりスタッフの質か‥‥。
介護職員として入居者を管理するのが自分の仕事と勘違いするスタッフは万事が全てにおいてスタッフ主導でことを進める。
今朝もある事業所で歩行器使用の入居者の移動の際、ご本人の動きは全く無視で歩行器を操作というよりは引きずり回してという方が適切なくらいの介助(これは介助ではない)をしていたスタッフがいた。
危うく足をもつらせ転倒しそうになったが、スタッフは全く気付いていない。
スタッフ全ての頭の中から、介護事業所の看板と認知症という疾患を一掃してしまいたい。
マチコさんの心持ちはどうだろうか‥‥
サービス提供方針
‥‥私たちが提供する介護サービスだけでなく、日常のちょっとした生活の支援それぞれに目的があり、そして意味があることを常に忘れずサービスを提供します。
ただ毎日3食の食事を出す。
食事の意味や質を理解し提供することの大切さ、ただ食べるだけでなく食べる楽しみも味わって欲しい、これまで食べてきたように‥‥
できた喜びはスタッフのものだけでなくできた入居者のもの。
残念ながら今の介護保険制度ではこの「手間」は評価されない。
しかし、ひとりの入居者のできた喜びをともにやり甲斐として達成感を感じることができる介護職員でありたいと思う。
B棟スタッフの粘り強いそしてマチコさんの支援に安易な介助を加えない姿勢、ともに喜ぶ姿に頭が下がる思いである。
B棟の皆さんありがとうございます。

デイほたるです
今日の昼食のシチュー美味しく食べられてエプロンいらないほどでした(スプーン)上手に使用されました。
アイコさんです。
今日、頂いたばかりのご報告です。
タイムリーなご報告に飛びついちゃいました!
スプーンで食べる練習をしたのではありません。
スプーンでしっかり食べる姿にスタッフが気付いてくださったこと。
ただただ食べればいい、お腹を食べ物で満たせばいい‥‥
ではないケアに日々気づきたい。
在宅でない介護施設の生活において、何気ない日常を何気ない日常にするのは私たちスタッフの支援だと思います。