令和5年9月1日 選ぶ喜び、意思と考えを尊重する。

スタッフブログ
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 あるスタッフが「ここ(和敬会)がご本人主体、本人中心なんて聞いてない!(聞いてないからやれと言われてもわからない)」と言ったそうです。

 少々びっくり。へっ?じゃぁ本人主体じゃない介護ってどんな介護?

 私たちは日々、諸々のことを自分で選択しながら生活しています。

 朝起きる、顔を洗う、ご飯を食べる、着替える‥‥全て自分で選んで、決めて行動します。

 高齢になり他者のサポートが必要になりだすと、徐々に選択権が奪われて行くように思います。

 サポートする人主体‥‥サポートする人の都合で物事が進んで行くことが多くなって行くと感じますが、皆さんいかがですか?

 

 本を読むのが大好きなお二人。

 グループホームにある僅かな本は読んでしまった‥‥

 そこで図書室利用をおすすめ。早速スタッフに連れて行って頂きました。

 くの字に曲がった腰を更に曲げて本棚に食い入る姿、いかに興味深く集中して探しているかがわかります。

 目の開き具合‥‥わかりますか?目をしっかり開いて選ぶ姿はグループホームの日常では見かけません。

 しっかり、読みたい本をご自身で選ばれました。

 ひまわり、風の丘にて駄菓子屋をしようと思います。

 以前も駄菓子屋オープンを試みて頂きましたが、人手不足、コロナ諸々にて開催できずにいました。

 駄菓子屋オープンは代表が以前から言い続けてまして、売り子は入居者、利用者。

 グループホーム風の丘に入居のミヨシさん、買い物で好きなお菓子を買うとご機嫌。

 そこで早速、駄菓子屋、売店オープンするぞー❗と代表、翌朝販売台の作製に取り掛かられました。

 駄菓子屋なんて子供騙し‥正直そんな思いもありました。

 皆さん、夢中になって選んでおられます。

 どれにしよう〜。自分で選ぶ楽しみ‥‥駄菓子屋ではありますが皆さん一生懸命です。

 「ご本人様主体のケア」私たちが日々の日常で自分で選ぶことを当たり前にしています。

 当たり前過ぎて自分で選ぶことが生きる上で大切であることを忘れてしまっていないだろうか。

 「お風呂に入りますよ」ではなく、

 「お風呂湧いてるけど、入りますか?」なのです。

 「トイレに行きますよ」ではなく、

 「そろそろトイレに行きませんか?」なのです。

 介護職にとって、3大介護をルーチン業務でするあまり、3大介護ですら選択できない施設暮らしになっていないでしょうか?

サービス提供方針

‥‥人生の最終段階のご高齢者の方々の人生に、少しでも彩を与えることにつながる‥‥

‥‥提供する介護サービスだけでなく、日常のちょっとした生活の支援それぞれに目的があり、そして意味があることを‥‥

 認知症になっても自分のことは自分で決める、自分で選ぶ、どうしようと考える機会を決して奪ってはいけない。

 その機会を日々提供するのが私たちの役割であり、和敬会のケアでありたいと思います。