令和8年3月12日 一人ひとりのリハビリについて共に向き合えるか。

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 リハビリの語源を皆さんはご存知だろうか。

 ネットで調べると

ラテン語の”re-(再び)”と”habilis(適した、ふさわしい)”に由来する言葉です。直訳すると「再び適した状態になること」を意味し、単なる機能回復訓練だけでなく、障害を持つ人が人間らしい生活や権利を取り戻す「全人間的復権」を意味します。

と出てきた。

 以前、理学療法士の研修で「その人らしさを取り戻すこと」と学んだ記憶障がある。

 カズトヨさんは急性期時のリハビリに正面から取り組むことができなかった。

 半身麻痺と言う後遺症を抱えひまわりに入所された。

 何が彼をうごかしたのか?ひまわりに入所してまから間もなく看護師と歩行訓練に取り組み自宅へ帰ることができるまでになった。

 2ヶ月に1回の自宅帰宅。

 その間は歩行訓練に取り組む。

 しかし、身体のトラブルが起きると眉間にシワを寄せストレスの日々が続く。

 私は「ガラスの心だもんねー、つらいなあー」と。

 しかし、彼の心は決してガラスではない。

 彼の人生は私たちには想像つかないような…つらく、どんだけ立ち上がり努力したんだろう・・・そう考えさせられる人生を送られてこられた。

 ガラスの心ではきっと今の彼はいない。

 先日彼に「もう、そんなに頑張らんでいいさぁ」と声をかけながら泣きそうになってしまった。

 リハビリとは・・彼にとってリハビリとはなんだろうか。

 リハビリの語源、本来の意味から「その人らしさを取り戻す」とは?

 以前、たまに入ったひまわりの夜勤。

 6:30から7:00の間に彼の部屋へ行きカーディガンを着せること・・私はすっかり忘れてしまった。

 ご本人に催促され慌ててカーディガンを着るお手伝い。

 その時、お伝えしたのは

 自分でカーディガンが着れるようになったらいいよね?いつでも脱いだり着たりできるといいよね。

 看護師に依頼し半身麻痺でも衣類の着脱ができる方法を指南して頂きスタッフと訓練。

 ある朝、彼は私に

「ほらー、自分で着れるようになったぞー」と見せてくださった。

 半身麻痺は慢性期にあり回復には限界がある。

 ひたすら歩く「リハビリ」は彼にとって何になるのか。

 2ヶ月に1回の帰宅。

 玄関の3段の階段は2ヶ月の間に高くなってしまう。

 思わず彼は「階段、高くなったなあ」と。

 そんな訳ない。

 身体に障害がある方は、以前ALSの患者さんに言われたことがある。

 「わずかなズレ、高さ位置の違いで身体の動きはわるくなる、昨日までできていたことができなくなるんだ」と。

 2ヶ月の間に玄関の高さの感覚を身体は忘れてしまう。

 次の自宅帰宅時はまた新たなハードルになってしまう。

 自宅の階段を再現できないか、同じ階段が再現できれば毎日昇降できる・・・階段の設計図を考えているうちに担当変更。

 彼にとって「彼らしさを取り戻す」とはなんだろう。

 半身麻痺は元には戻らない。戻らない時期に来てしまっている。

 ならば、半身麻痺を抱え彼らしさを取り戻すとは。

 半身麻痺になる前は当たり前に着脱できていたであろうカーディガン。

 着脱訓練により当たり前のように着脱できるようになった。

 自宅帰宅を叶えた・・次の目標はカットだけでなく自宅で過ごす時間を延ばす・・・

 そのためのハードルはトイレ。自宅のトイレで排泄ができるようになること。

 これから家屋チェックして機能訓練とハードの見直し、改善だー!と言うところで担当交代。

 半身麻痺を自分と捉えるには障害の受容が必要であるが、今更・・・

 それよりも、半身麻痺でも以前の生活が取り戻せる、昔の当たり前が今でも当たり前になる・・

 これが彼の「リハビリ」であると思う。

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