令和2年10月17日 「わからない」を支える

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ぐちゃぐちゃに巻き付けられた紐

ミノルさんは、よくわからないことが起こるようです。

ハンガーラックは歪み、グルグルに巻き付けられた紐、絡んだハンガー、グルグル巻きにされたコード…

どうしたとー?グルグル巻きにしちゃってー!

「おれじゃないよー」

「おれは知らないよー」

ほんとー?

これ、ほといてー。わたし、よーほとけんしー。

ミノルさん、器用やからほとけるやろー。

「あ〰️、なんでおれが〰️」

まあまあ、手伝ってよー

ほどなく、彼はほといてくれました❗

ありがとう‼️助かったー❗

認知症の中核症状の1つに「失行」があります。

身体を動かすことはできるのに、どうしたらいいかわからなくなってしまうこと

ミノルさんは脳出血をお越しましたが、見事ひまわりに生還‼️

しかし、「わからない」ことが増えてしまったようです。

ご自分のお部屋だけど「わからない」ことが多い…

自分でできないはずはない‼️きっと出来る‼️

そう、ご自分に言い聞かせながら一生懸命取り組んだ結果が、グルグル巻き。

そこに誰かが、「こうしたらいいよ」って言って上げたらもっと出来る‼️

私がほとけなかったグルグル巻を見事、それも難なくほといてくださいました。

ミノルさんはいつもジャケットに帽子、それとバック…お部屋から出るときはgentlemanです。

暑くてもジャケット…流行を先行きます。

ねぇー。無精髭生えとるよー。かっこ悪かしー。

ひげば剃ったら?

「…あ~そ~やねぇ~」

電気シェーバーを渡すとスッキリ❗

ミノルさんには、いつまでもひまわりのgentlemanでいて欲しいので、ミノルさんの「わからない」にお付き合いしようと思うのです。