令和4年2月8日 介護の現場の効率化

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介護の現場の効率化、生産性向上。本当にそれがご利用者にとって有益な事になるのでしょうか?

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確かに介護スタッフの人材不足は深刻です。長崎県でも介護人材対策専門の部署を設けて頂き、その予算も取って頂き介護で働きたいと思う人材の発掘、啓発などにご尽力頂いている事は頭の下がる限りです。

日本の介護現場の仕組みでは、ここは兼務はダメ、様々な資格を取得しなければダメなど、とにかく制限が多く、介護保険開始当初はシンプルだった仕組みが、今では通知、Q &Aなどで細かい基準が毎年積み重ねられ、今では全て把握できている人がいるんだろうか?というくらい複雑な仕組みになってしまいました。

そんな中で生産性の向上?果たしてどうなるのでしょう。ただ感じるのは高齢者のご利用者、ご入居者のみなさんの事はさて置いて生産性の向上は話しが違うのでは?と。

ITで効率化を図り、外部監査で安全性を確認。ITでいちいち確認しに行く見守りの手間は軽減されます。しかし一番大切なのは日々、高齢者のみなさんとコミュニケーションを図り、聞いたお話しでも何度も初めて聞いたように交流し、そんな会話やしぐさ、行為から異変の兆候の気付きを得たりと、なかなか効率的で生産性が上がるような現場、それを追及する現場ではないように感じます。また100%の安全性はあり得ない現場でもあります。

海外では看護師が介護士の仕事も一緒に提供し、高齢者の生活全体を同じ看護師が支援する仕組みがあり高い評価を得ています。たくさんの人が係わればそれだけ情報の共有が必要になり、そこに漏れや不足も生じます。あらゆる職種が連携する必要性は変わりませんが、もう少し違う視点から考える必要はあるのではないかと思います。

事業所に何人の専門職を配置するかという仕組みではなく、ご利用者やご入居者のみなさんに対して何ができているか、どこまでできているか、そこを基準にして頂けたら。

また人員基準を緩和するとサービスの質が低下する、緩和は時期早尚との意見もあるようですが、民間人材紹介企業の乱立で人材確保分野は荒れてしまい、現場のスタッフ不足は待ったなしです。

人員か減るから質が低下するという短絡的な意見でなく、人が減ってもさらなる質の向上が期待できる、抜本的な改革を、是非とも専門家のみなさんにお願いしたいところです。

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