4年前、ひまわりに来て考えたことがあります。
玄関には見えない鉄格子と見えない鍵がかかっており、入居者とスタッフの間には、玄関は勝手に開けてはいけない、外に出てはいけない…という暗黙のルールがある、できてしまっていると考えていました。
入居者様を守るための目に見える「鍵」は必要と思います。それは認知症によりリスクの判断力が衰えてしまうから。また、スタッフの目が届かない場所と時間があるから。
だから、スタッフは何とかその場所と時間をうめる努力をしなくてはならない。
この写真はある日の午後の光景です。なんともまったり、和む光景でした。
タッキーが立ち上がり外に出たいと。近くにおられたキヌコ姉さんも一緒に。
外に連れ出してくれたのは桜花ちゃん。
「ギャー」「ニャオ-」「ブス!」がタッキー語、あとは首を振る、うなづく、ねずむ。これらがタッキーとの普段のコミュニケーションですが、この日はこんな表情をしてくださいました。
更にこのあと、お日様のあたるところまで進んで日光浴。キヌコ姉さんも一緒に。
お日様に当たり顔を赤らめて戻ると「あら~顔色いいねぇ~」
外に出たい…当たり前の日常です。当たり前ができる、当たり前の日常が送れる幸せが難しい…そんなケアはいらない。
わずかな時間でありましたが、ほっこり、まったり…このひとときを作ってくれた桜花ちゃん、ありがとう❤️
昨年の春にひまわりにやって来た桜花ちゃん、泣き虫桜花から「桜花せんぱい❗」になりました。
望む生活…それは将来ではなく今なのです。この瞬間をどう生きるか、どう感じるか。それは私たちの日常と何ら変わらない。
「外に出たい」そう思えて、そう言える環境を作り、「望み」を叶えられるケアを提供できる努力が私たちのお仕事と思うのです。
手前味噌ではありますが、桜花ちゃんのケアに感謝です。ほっこりな光景、お二人にhappyを頂きました。