4月、法人研修会を開催しました。40名スタッフ中、30名の参加。
テーマは高齢者擬似体験「うらしま太郎」です。今さら…?いやいや大事なんです❗
高齢者支援のプロ…わかってますって❗…ほんと?
諫早市社会福祉協議会様のご協力のもと、擬似体験セットをお借りしてまさに文字通り、セットのカバンを開けて身につけたら、80才、90才のおじいちゃん、おばあちゃんに変身です。
4つの課題をクリアーしていきます。
白内障、老眼の目にはなかなか読みづらい。
小銭がつかみにくい、小銭が見えにくい、握った感覚がない…だからついついお札で支払ってしまう…小銭が増えるわけだぁ~。
「ここに名前書いて」って当たり前にお願いしてますが…署名欄はどこ?…こんな狭いとこ、書きにくいですねぇ…小さい文字を読むなんて大変です❗
小銭と同様、見えにくいしつかみにくい。さらに包み紙を開けて食べるとなると…大変ですねぇ。
高齢者擬似体験により入居者様、利用者様を理解する。
私たちは介護のお仕事をしています。わかってるからお手伝いができる。
ほんと?
高齢者の多くは難聴…大きな声で話します。でも、ほんとに伝わってる?
高齢になると手先の細かい作業が苦手になります。だから、薬の袋を開けて手のひらにのせたり、お口に入れたりします。
でも、食事の時の器やお皿お箸でつかみにくいよね…献立と器合ってるかな?
街中の案内板、施設内の掲示物…バックの色と文字の色…白内障には見えにくものがあるの知ってる?
もちろん、小さな文字は見えてないよねぇ~。わかってるけど見えない、読めない前提で済ませてない。
首がよく動かない、視野が狭い…なのに壁の高いとこ掲示物ない?
きっともっと不自由な思いをされていることが多いはず。
擬似体験では限られた身体機能の変化しかわかりません。
人によって差もあります。
身体面だけでなく、精神面、脳の機能低下も同じ。
おひとりおひとりが何に困っているのか、何が辛いのか知ってはじめて支援ができる。
「アセスメント」、言葉が難しかったですか?「麻生セメント」ではありませんよ~❗
「評価する」と多くは意味するようですが、介護においては「その方を知る」「その方を理解する」ことと思いますが、いかがですか?
擬似体験はあくまで一般的な高齢者の身体機能の変化です。皆がそうなる訳じゃない。
しかし、何らかの生き辛さがあるから私たちのところへ来られた、何が辛いんだろう…
どうお手伝いしたらいいんだろ?
認知症が進むと困ってることも上手く伝えられない…
ほんと?
会話に辛いこと結構発言されてます。あ~あ、いつものセリフ…で済ませてないかなぁ。認知症だから同じこと繰り返し言うんだって済ませてない?
それは決して私たちの都合と管理では済まされないことだと思います。
研修では普段顔を合わせることがない事業所メンバーも一緒でした。
同じ法人、事業所間の交流もして頂きたかった。
スタッフ間の理解も同じこと、人を理解することは同じです。
研修を終えて翌日からのお仕事いかがですか?なんか変化がありましたか?
もし、何も変わってないならば、それは主催者の問題ですねぇ。反省して今月の研修会に活かします。
ご出席して頂いたスタッフの皆さんお疲れ様でした!