夕食が終わりお薬、歯磨き、食事が終わらない方へ声かけ…ひまわりの夕食終わりは賑やかです。
なんせ、27人の入居者にスタッフが3人から5人、6時になると日勤さんが帰りますから、残りのスタッフは2人だけ。
できるだけ日勤さんがいる間に済ませようと頑張ってくれます。
アイ子さんは食べたかどうかよく分からないなかで、まだ食べてる人もいればお膳が片付いた方もいる…
アイ子さんの目の前にお膳はあるけど中身はない…
もう無い…お膳はある…片付けどうしたらいいんだろう…私は食べたのかな…
何がなにやら…混乱で不安です…
アイ子さ~ん、ご飯おわったからねぇ~、片付けは姉ちゃんがしてくれるからね~
と声をかけ、お隣のサエコさんに
歯磨きに行こうか?歯磨きしようねぇ。
そこでサエコさんが私に、
「あんたはねぇ、アイコさんば可愛がりすぎさあ❗」
「アイコさん、アイコさんってアイコさんぱっかり可愛がりすぎさあ❗」
ごめ〰️ん、ひいきしとるつもりはなかとよ〰️
サエコさん、しっかりしとるけん、ついついほったらかしになってしもうたねぇ、ごめんねぇ、
思わず涙が出そうになりうるうるしてしまい、サエコさんあわてて、
「ごめん、ごめん、言いすぎたぁ!」
いや、よかとよ、その通りやねぇ~。みんなそがん、思うとるとよねぇ、いかんやった!ごめんねぇ。
「こっちこそごめんねぇ。言いすぎた!みんな思うとっても言わんとたい。あたしぐらいたいね、こがん言うとは。」
思わず出てしまった「しっかりしとるけん、ほったらかしにしてしもうた…」という言葉…
私たちは「手のかかる人」「手のかからない人」という言い方をしてしまいます。
何をもってそういうのだろう…
決してサエコさんが元気で何でもご自分で出きる訳じゃない。アイコさんより介護度は重い。
またまた、有料老人ホームの限界でしょうか?
悔しいですねぇ。悲しい。
サエコさんの言葉に泣きそうになりました。
きっと他にも同じ思いをされている方がおられるんだろうなぁ。
残された人生の日々をそんな切ない思いで過ごさせて良いんだろうか…
今日は啓蟄でした。植物や生き物たちが春の訪れに気づき動き出す時
サエコさんは全くひまわりから出ることはありません。
サエコさんに、春を感じて頂きたいですね。
久しぶり、長里に帰ろうか…フルーツバス停眺めながら…