先日、退所された方のお荷物をご家族と片付けさせて頂きました。
その日の午後、一件の入所のご相談を頂きました。
包括支援センターの方からのお電話
「ご家族が荷物を出されていたところを見られてて、どなたか退所されたのでは?お部屋が空いたならお母様を入所できないか?とのご相談がありました。お部屋の空きがありますか?」
残念ながら退所されたお部屋は新しい方が入所され空いたお部屋はありません。
ご説明し見学と入所申し込みをお願いしました。
和敬会のホームページの冒頭の中で
…高来町の皆様方が、年を重ねて介護が必要になられても、その住み慣れたまちに住み続けていただくため…
とあります。
以前、ブログで木の伐採によりどこからでも目につくようになったひまわりは地域の方にどう映るのだろう…
と書かせて頂きました。
地域包括ケアシステムの構築目的にも「住み慣れた街で暮らし続ける…」
とあります。
住み慣れた街の施設に入る…
ここにどんなメリットがあるのでしょうか?
ご相談頂いた方は、お元気な頃毎日ひまわりの前を通り畑に行かれてたそうです。
ご家族が言われました、
「ここから、僕が出勤するのを眺めたらいい…」
自宅でいつまでも暮らしたい…多くの方がそう言われます。しかし、実際は年齢を重ねるごとに身体が弱り自宅での生活が厳しくなる…
施設に入らざるを得ない…
住み慣れた、見慣れた、家族が側にいる…
認知症を患わなくとも、ご高齢者にとっては生活環境の変化は負担です。
慣れるまでたくさんのストレスを感じます。
家を出ること自体がストレスでありますが、歩き慣れた街、見慣れた建物…で少しでも気持ちが軽くならないものか?
さらには、元気なころからひまわりを知っているだけでなく、ひまわりのスタッフを知っている…
「…年とったらあんたん所に世話になっけんねぇ❗」
たとえ、社交辞令でもこのお言葉は嬉しいものです。
先ずは、「…あんたん所に…」と地域の方と会話できる「関係」と「時」が必要です。
それは決して私達の経営だけでなく…きっと地域の方々の安心につながる。
ひまわりと私たちの存在がこの街で生活する支えになりたいと思うのです。