令和5年11月27日 熱いお茶の罠

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 だれもが知っている「急須と湯呑み」

 お茶を飲む‥それも日本茶を。

 当たり前の話だかグループホーム風の丘でもひまわりでもそれは当たり前ではなかった。

 数年からひまわりで入居者が急須でお茶を入れてみなさんに振る舞う光景を妄想していた。

 急須も湯呑みも準備してある。

 しかし、実現できずに何年が経つだろう。

 グループホーム風の丘が立ち上がりやはり提供されるのは麦茶でしかも冷たい麦茶。

 傷むことをきにしているのか何でも冷蔵庫に入れる。買ったばかりのパンまで入れるから食べさせる入居者はたまらん。食べさせさえすれば良いと思っているんだろうか。

 冷蔵庫に入ったパンがいかにまずいか食べたことがあるんだろうか‥冷蔵庫の過信信仰だな‥‥

 話を戻そう‥‥

 寒くなり流石朝から冷たい麦茶はあんましやろー

 と思っているところへミヨシさんが早朝汚れくさった急須を持ってこられた。

 茶っぱはどこへいったろうかーわからん

 お茶を入れてくんしゃい!

了解!しかし、茶っぱ‥‥ない‥‥麦茶で良かろうか‥‥

 麦茶のティーパックに熱いお湯を注ぎお渡しした。湯呑みとともにお渡しした。

 ありがとうと言われご自分で湯呑みに注ぐ

 間もなく他の方々も起きて来られた。

 熱いお茶をすするミヨシさんをみて

 私にも熱いお茶を入れてくんしゃい

 あ~よかよー!

 あんたもどうねー入れてやろうだい!

 隣のヒロコさんへ勧めた。

 普段ヒロコさんはミヨシさんのやんちゃぶりに「えすかー」とビビっているが、いきなりのお茶のお誘いにもビビった。

 しかし、だれもが温かいお茶と普段にはないミヨシさんのおもてなしの心遣いに和んだ。

 正に、朝の茶の間の食事前の光景と思う。

 ある朝の紅葉‥

 皆さんが起きて来られるのを見計らってテーブルに湯呑み、熱いお湯の入った急須を準備した。

 起きて来られたヒデノブさん、早速急須を手に取りお茶を湯呑みに注ぎすすり飲んだ。

 ヨッシャッ❗罠にハマった❗

 この心境がみなさんにわかるだろうか‥

 分からんだろうーなぁ‥‥悲しいが。

 熱いお茶の罠

 サスペンス小説によくある罠だ。 

 手を直接下すことなくいかに自分で毒をすすらせるか?

 何故そうできるか?

 相手のことがわかるから。知ってるからどこで毒を盛ったらいいかわかる!

 熱いお茶の罠は、朝のお茶やは多くの方の習慣と私は考えた。それも熱いお茶。

 冷たい麦茶にアクエリアス類の水分補給飲料、あとはせいぜい白湯‥‥

 決して在宅の台所、冷蔵庫の中とは似つかぬ。

 コーヒーにジュース、紅茶もちろん日本茶‥‥時にはビールだってあっても良いと思う。

 毎日私たち自身当たり前ね生活をしているにも関わらず、入居者の日常が理解できない、理解しようとしないケアになんの意味があるのだろう。

 ヒデノブさんありがとうございました。

 罠にかかって頂いたお陰で私は「アハ体験」ができ頭が少々元気になりました。

 また、明日からお仕事に頑張れます❗

 またまた、みなさんに支えて頂いた。