今日はうちのかわいい泣き虫新人を紹介します。
桜ちゃんはよく泪をポロポロ流します。
なぜ?泪が出る?
なぜ、泪が出たんだろうね?と桜ちゃんとお話をすることがあります。
話を聴くと、怖かったとか、悲しかったとかそんなことじゃなかった。
言われたことに対して、ちゃんと桜ちゃんなりの思いがあった…けれどそれが言葉にして相手に伝えられず泪になったように私は受け止めました。
悔し泪に近いかなぁ…?
私たち人間はコミュニケーションに会話を使います。
会話をせずとも通じる間柄…なんて関係もあるようですが、基本は会話とおもいますが、いかがでしょうか?
会話って難しい…しゃべることがお仕事の私には大変難しいと毎日思います。
私たちが支援する入居者の方々は多くが認知症を抱えておられる。
言葉にしたくてもうまく伝えれない…行動したくてもうまくできない…
私たちはいかに理解、想像し、察して支援できるか?
あるスタッフが言ってました「死活問題!」と。
何が「死活問題」?
大昔の介護では「風呂、飯、糞」は「死活問題」であり「風呂、飯、糞」中心の介護ではいつまでたっても「してやってる」上から目線の介護でしかない。
一方的に「風呂、飯、糞」の押し付けにしたくない。
泣き虫桜ちゃんに戻ります。
桜ちゃんだけのコミュニケーション力だけではありません。
桜ちゃんの泪を呼んだ先輩スタッフのコミュニケーション力にも足りないところがあったのでは?と思います。
対スタッフでも対入居者でも同じこと。
相手を理解する、相手に伝える…
私たち人は、母親のお腹から出てきた瞬間から最期を迎える瞬間まで「相手を理解し、相手に伝える」ことに生きているように思います。
「風呂、飯、糞」は生きる上でとても大事なことです。しかし、それは生きる目的じゃない、手段。
風呂=入浴は気持ちいいこと。特に夏場は汗をかき、パンツのなかは蒸れてしまう。毎日でもお風呂は当たり前…だから入って頂く。
飯=食事は健康維持に大事。だから三度三度の食事は摂らないとダメ。とにかく決まった量を食べさせる❗
糞=排便(排尿)。お通じも健康のバロメーター、合わせて下のことひっくるめてキチンとしなくちゃ!
三大介護は介護職にとってはできて当たり前、また、技術力の見せ場です。だからややもすると、一方的になってしまいがちであり、入居者理解をスッとばかしてしまいます。
ホントにこのタイミングでお風呂に入りたいの?今必要?上手に誘導できた?
ホントに今食べたい?その量はいる?食べる時間、はやくない?見えてる?
ホントに便秘?リハビリパンツ、いるの?
対入居者、対スタッフでも同じこと。
相手に伝える、相手を理解する力を日々磨いて行きたいと思います。
そうそう、桜ちゃん、私の声かけに泪するときは言ってね❗もしくは目の前でポロポロやってちょうだいな❗
私も、自分の声かけを振り返られるから。