グループホームたかきよりお願いです。
読書のお好きな方々がいらっしゃいます。
事業所内の本棚まで、わずか20mながら、お三方にとっては本選びの旅です。
時間をかけて、お話ししながら選ばれます。
しかし蔵書が少なく、新たに追加しますがまだ不足気味です。
スタッフのみなさまより、ご提供いただける本がありましたら有り難いです。
眠ってる本が素敵な笑顔に繋がりますので、どうぞ宜しくお願い致します。






わずか20メートルの旅は笑顔をもたらした。
この笑顔をスタッフは毎日彼女たちから引き出せているだろうか。
新人研修において
自律と自己選択
演出と動機づけ
についてお話をさせて頂いた。
介護保険は自立支援のサービスであることは周知の通り。
しかしながら認知症をはじめ疾患とともに身体機能の低下、多くの障害を抱える方々、サポートが必要であるから私たち支援者のところに来られた方々にとって自立とは何なのかについてお話をした。
自立・自律なのか依存なのかさえ悩む。
そもそも生きるとはどうだろう。
自分を表現しつつ、やりたいことをやる、やりたいことができる・・・
人生思うようには行かないけれども、だからこそ楽しい人生であるよう一生懸命に生きる。
自分らしさを表現できてこそ我が人生
私たちが支援すべき高齢者の方々も同じく・・・その人らしさを表現して頂きたい・・・私たちはその人らしさを尊重せねばならない。
そのために必要なことが自律と自己選択(自己決定)
自分で考え、自分で決める、自分の決めたことを行う、行動する・・・その支援者が私たちである。
私たちのサポートでやりたいことができる、自分を表現できる・・・この支援がその人らしさを尊重することであるとお伝えした。
しかしながら、閉ざされた環境の中でたくさんの喪失体験と制約された生活を送るうちに心は萎え、諦めとともに意欲は低下、自分らしささえ忘れかけておられる方々が多いと言うよりほとんど。
そこで私たち支援者は演出(仕掛け)と動機づけの取り組みを重ねて来た。
たくさんの仕掛けに皆さんをお誘いし、まだまだできること、楽しみや笑顔を取り戻して頂く中でご自分らしさを取り戻して頂く。
そこには役割であったり、趣味、関心事であったり、初めての出来事かもしれない。
とにかく、何でもいい、あなたの笑顔とあなたらしさがそこに欲しい。
法人理念の「Happy」はそこにあると私は解釈しているがどうだろう。
20メートルの旅は笑顔をもたらした。
本棚とわずかな蔵書という仕掛け(演出)で奥様方3人の笑顔と読書を楽しむご自分らしさを表現して頂いた。
読書を諦めなくていいんだ・・これからも読書が楽しめる。
そんな当たり前。誰でもできそうなことができない環境であることを私たちは気づかねばならないし、また当たり前を引き出せねばならない。
演出と動機づけは入居者おひとりおひとりの「その人らしさ」を見つける取り組みでもあることを理解して欲しいと研修ではお伝えした。
私のお話の現場実習は「動機づけの取り組み」を実施して頂くこと。
マンネリ化しつつある私たちの仕掛けに刷新をもたらしてくれることを願いたい。