令和2年2月8日 あなたの”望む生活”は?

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親子二人の生活が再開しました。

息子さんの入院で離ればなれの生活が2ヶ月続きました。

息子さんが退院、お母さんはひまわりを退所しました。

今夜からまた親子二人の生活です。

周囲のご親戚は心配しておられます。この二人が自宅で生活できるのか?

私はできないはずはない…と考えて来ました。というより、二人の生活を実現しなくてはいけない…それしか頭になかった。

それは二人の望みは「元の生活に戻りたい」「家に帰りたい」だから。

私たちケアマネは”望む生活”を尋ます。なぜなら、ご本人が”言われる望む生活”がケアプランの根拠だから。

望むと言ってもねぇ…できんこともあるさぁ…

確かに、望み通りには行かないこともある。

しかし、健常者である支援者のイメージする「普通」もしくは「理想」の生活像と彼らが求める生活を比較して、”望む生活”を諦める…諦めさせることが多々あるように感じます。

認知症だから、障がい者だから、寝たきりだから…とまとめてしまい自宅での当たり前の生活は無理と。

そもそも当たり前の生活とは何を基準にしているのか?

望む生活が人それぞれ違うのと同じ様に当たり前ととらえる生活も違う。

介護保険は「自立支援」を目的としています。認知症だから、障がい者だから、寝たきりだから…自立はあり得ない…この概念を取り払い支援したいと思うのです。

この親子の担当をお受けした時からリスキーなケースと考えていましたが、幸い今回は最悪のシナリオは避けられこうやって再び二人揃って在宅に戻ることができました。

一緒に支援をしてくださった皆様のお陰です。

望む生活を元にケアプランを立てる際考えるのはリスクと予後予測。

認知症があるから、障がい者だから、寝たきりだから…そんな理由で彼らが求める生活を諦めたくない、そんなことに屈したくない…悪あがきをして諦めろと云われたこともありますが、できることなら挑戦したいと思うのです。

私たち支援者の「都合」は私たち支援者(ご家族も含む)の都合でしかないのです。

お二人は久々の二人での夜を平穏無事に過ごされておられるでしょうか?

1日でも長くお二人での生活がつづけられることを願いたい、支援したいと思います。

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