10月28日 自宅でない在宅・・力雄さん、ここは我がんちですか?

スタッフブログ
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耳の後を負傷した痛々しい姿

またもや、力雄さんは転倒、怪我をしてしまいました。

お部屋での転倒です。

転倒予防・・介護の現場では永遠のテーマのように思います。

繰り返す転倒・・さあどうしたものか?

ひまわりケアは振り出しです

Plan1

ベッドをやめて畳・・センサーがなって立ち上がるまでのタイムロスにスタッフが駆けつけることができる。

Plan2

お部屋を力雄さんが落ち着くよう模様替えをする。

スタッフは頑張って、床にマットレスをひいて休んで頂きました。

しかし、落ち着かない・・

スタッフは頑張って、椅子とテーブルをお部屋のテレビの前に準備しました。

でも、落ち着かない。

落ち着かない上に
お腹まですいて来ちゃいました❗

しかし、先週から・・眠くなるまで食堂でテレビ、新聞・・たまに「しょんべん」・・しばらくするとうとうと・・「ぬうかなぁ(寝ようかな)」

ベッドへスタッフと。ベッドに直行でおやすみなさい。

しばらく眠られたあと、「しょんべん」に目が覚め、ついでに寝る前のお薬を飲んで朝までぐっすりです。

スタッフの努力は・・・・

今日、ご家族からお電話を頂きました。昨日ひまわりに来てみると、お部屋が・・椅子とテーブルを買って来ようと思いますと。

私からかくかくしかじか・・ご説明させて頂きました。

スタッフは頑張った❗・・でも、落ち着かなかった・・食堂で過ごされるほうが落ちついてる‼️

力雄さんの定位置・・テレビ正面の特等席

ご家族から

自宅はコタツ、コタツに座り晩酌してごろんとうたた寝、何度かトイレに行き、することがなくなると寝室へ。寝室は寝るためだけ。

つまり、先週からのご様子はご自宅での過ごし方に近づいていたのかもしれない・・いや、きっとそう・・

ちょっと前、介護の世界では「シームレスケア」と言う言葉が流行ってました。今もたまに耳にします。

シームレスとは「継ぎ目がない」と言う意味。

つまり、ひとりの方の支援に継ぎ目がないということ。

自宅から施設へ。入所と同時に人生はリセットされるのでしょうか?誰ひとりとして人生はリセットされない。死ぬまで人生は続きます。たとえ、住む場所が代わったとしてもリセットはされないのです。

パンツ一丁で過ごせるのが我が家・・そんな我が家がひまわりで再現できたら・・

それは、物理的な環境だけでなく、精神面も同じ。身体が覚えている、時間、空間、五感・・ありとあらゆるそれまでの人生の記憶が継ぎ目なく継続されることで安心と居心地良さを体現できると思います。

認知症という疾患により、なぜここにいるのか、ここはどこ?なぜ家族はいない?何度説明しても忘れてしまう。

私たちのケアに入居者を合わせるのではなく、入居者の生活、人生に私たちのケアを遇わせなくてはいけない。

入居前の病院や施設の情報にだけとらわれ、元来の力雄さんの生活には触れていなかった。

ひまわりは自宅にはなれないけれど、自宅ではない在宅になれたら・・自宅での生活が継ぎ目なく継続されるところ。

力雄さん、ひまわりは我がんちになれるやろうか? パンツ一丁で過ごせる安心感を私たちは提供できるでしょうか?

今日、デイサービスたかきでは皆さんで小江にコスモスを見に行きました。

デイサービスほたるでは、「芋ほり、カラオケどっちがいい?」にカラオケ勝利、おまけはあずさ姉ちゃんのオンステージ。

オンステージに向けてあずさ姉ちゃん準備中
そのTシャツ、いらんじゃぁ?
夕食はスマイルいちかわ作、親子丼

細やかではありますが、花見、カラオケ、芋ほり、お食事・・きっと自宅では・・若い頃は・・子供の頃は・・きっと・・とひとりひとりのこれまでの人生を想像し記憶の引き出しを開けたい!

楽しい人生の記憶と今もこうして人生を楽しめる安心感を感じて頂きたいと思うのです。

これからもまだまだ続きます!ひまわりケアが皆さんの穏やかな人生のひとこまになれますように・・。

外山 義 『自宅でない在宅――高齢者の生活空間論』
住環境を考える -認知症をもつお年寄りをたすける生活環境のあり方 - 建築・環境計画研究室 (山田あすか)
2009.07.22住環境を考える認知症をもつお年寄りをたすける生活環境のあり方(神戸認知症介護実践者講習にて)1.生活は,環境とともにある・わたしたちには,「家」があります.・家では,家事をしたり,趣味のことをしたり,テレビを見たり,友達と電話で話したり,家族とのんびりくつろいだりして,過ごしています.・環境が変わる...
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