令和5年5月14日 黒子になる

スタッフブログ
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 今日は母の日、皆さんお母様に日頃の感謝をお伝えされたでしょうか?

 入居者様のところへもお花が届いたり、面会があったり。

 昨日、スタッフさんから写真と共にLINEを頂きました。

お疲れ様です。
今日の昼頃ハツエさんの御家族さんが来られました。支払いに来られたんですが、ハツエさんがちょうど通られ娘さんの方から声をかけられました。10分ぐらい職員が隣にいたんですが、会われました。
ハツエさんが涙ぐまれてました。
娘さんも涙目になられてました。

桜花さん、ありがとうございました。
良かったね~。
お疲れ様でした。

いえいえ、二人共が話したいと思ってくれたのが嬉しかったです。お疲れ様でした。

 このお二人に何があったかはわかりません。

 なかなかお会いになることはなかった。

 スタッフは楽しみ計画書に「絵手紙を書いて娘さんに送る」という取り組みを計画しました。

 ある日、娘様がご自宅で描いていた絵手紙をもってきてくださったそうです。

ご家族から届けられた絵手紙の作品と絵の具

 お二人の間の溝が少しでも埋まって行くことを願いました。

 私たちは家族にはなれません。どんなに寄り添ってもこれまでの人生を越えることはできない。

 しかし、これからの人生には責任があります。

 施設管理という名のもとに管理し、管理される人生を入居者様に強いるのか。

 それとも、限りなくご家族、ご自宅に近づける支援をするのか。

 ご高齢者の人生の時間にさりげなく寄り添いその時間を共有することに喜びを感じれる人財になって欲しい。(スタッフ教育方針

 さりげない支援、さりげなく寄り添い‥‥黒子のようにいつも側にいて支えてくれる、何も言わずともわかってくれる。

 涙したいときもそこにいる、笑いたいときは一緒に笑ってくれる、不安なときは大丈夫と背中を撫でてくれる‥‥

 毎日毎日、食事に排泄、お風呂、洗濯物、お掃除‥‥追われる毎日だけれど、側にいて欲しい‥‥そう思ってもらえることを喜び、側にいたい‥‥

 桜花さんありがとうございました。

 わずか10分の大事な人生のひとコマを一緒に過ごして頂き感謝します。

 長い長いハツエさん母娘の人生のわずか10分間。この瞬間に立ち会えたことに喜びを感じたいですね。

 きっとまだまだこんな瞬間はあるはず。

 黒子になりさりげなく横で過ごせるケアでありたいと思います。