最近はどの業種でも人手不足は深刻です。特に介護関連分野は切迫した問題になっているのはみなさんご存知の通り。
そのため行政のみなさん、さまざまな公的機関のみなさんが私たちの介護業界の支援に取り組んで頂いています。
自治体には介護人材確保の部署やご担当者を配置して頂き、さまざま助成金をご用意頂き、外国人技能実習や特定技能などの仕組みを構築して頂いています。
そんな社会情勢に対して私たち事業者自体はどう取り組んでいるでしょうか?また私たちスタッフそれぞれはどうその現状を改善するために、どのように具体的なアクションを起こしているでしょうか?
単に人手がない、大変、きつい。すぐにどうにか改善が必要な課題です。スタッフのみなさんが折れてしまってはご入居者さんのみなさんに影響してしまうことになります。しかし我々自身がまずアクションを起こさなければ何も変えられないし変わらない。社会全体が介護人材の不足を訴えかけても、当の私たち自身が常に変化と進化を行わなければ、どんな施策も制度もただ絵に描いた餅でしかありません。
だからこそ、スタッフの採用活動は常に重要になるだけでなく、働きやすい職場環境、職場内の人間関係や良好なコミュニケーション、スキルアップができる体制などの魅力ある介護の職場環境の整備を両輪として、私たちがすべき事はたくさんあります。
さあ私たちは社会の今の情勢、数年先の状況を見据えてアクションを起こせているでしょうか?ただ単に人手が足りない!どうにかして!と叫ぶだけでは問題の根本は何も改善しません。
私たちスタッフ一人ひとりも、働きやすく、楽しくストレスなく、やりがいと自己成長を感じることのできる職場環境の整備に配慮して行かねばなりません。
そんな中、日本の外国人技能実習制度にアメリカから厳しい指摘を受けました。日本の技能実習制度は強制労働だと。
私たちの事業所では特定技能制度で、フィリピンのニノさんとマークさんの受け入れを待っています。
彼等は3年間、日本の機械工場で技能実習生として学び働きフィリピンに帰国。あまりに過酷な労働環境であったため帰国後半年間、介護やシッターを学び日本の特定技能介護の試験に合格し、コロナ感染がおさまり、私たちた一緒に働く事をずっと待ってくれています。
わざわざフィリピンから日本の介護現場のために来日してくれる訳です。私たちも介護の魅力ややり甲斐を感じて頂ける努力、環境造りが必要です。また彼等が介護福祉士の試験に合格できれば無期限に日本で働けるビザを取得でき、私たちもしっかりとした人財を安定的に確保できるようになります。
日本に来るのに借金する、それをキックバックするなど論外です。
私たちは、技能実習制度ではなく、特定技能介護で来日するニノさんとマークさんを同じ仲間として切磋琢磨できる環境づくりに取り組んで行かねばなりません。